OUR STORY & PHILOSOPHY

当店は、1914年(大正3年)に、福島県郡山市の商店街で、伏見屋硝子店として

創業し、現在4代目が運営しています。時代や世代交代を経て、

様々な環境の変化に対応しながら営んでいます。

4代目の店主である私が、この店を引き継いだ時、

建物は古いままのものを改装を繰り返して使用しており、

代を越えて使われていたものや、

商品が捨てられずに、たくさん残っていました。

昔の日本人は、モノがない時代、不便な時代を生き抜くために、

身の回りにあるものを、工夫して大事に使い、知恵と工夫で

必要なものを創り出したり、形を変えて活用してきました。

ひとつ例をあげると、新調した着物は大事に使われ、汚れたりほつれたりしたら、

繕い継当てをして直しながら使用し、それでも傷んだら、端切れを継当てに使ったり、

雑巾にして使い、それも使えなくなったら、燃料として燃やし、その燃やした灰は、

畑に撒いて肥料として、大地に還る。

こうした使い方は、ゴミがほとんど出ないため、環境負荷も少なく、

知恵と工夫も生まれると共に、手仕事としての技術も磨かれます。

昔の日本人は、貧しさや生活していくために、やむにやまれず、

そうした暮らしを結果的にしていたのですが、

現代の私たちの暮らしは、便利で快適で楽になりましたが、

技術や知恵を育むよりも、お金を稼ぎ、買い物をして、ゴミを出す、人や自然、環境、

どこかに大きな負荷をかけてしまうライフスタイルになってしまいました。

このままの形では、持続出来ないことに気づき、100年以上続いてきた当店だからこそ、

ガラス店に出来る、持続可能な仕事の形として、生まれたコンセプトが

「今あるものをクリエイティブに生かす」ものづくりです。

傷んだ部分を修復したり、ペンキやワックスを塗り直して、古いままの店舗を生かし、

屋根裏に在庫したまま忘れられていた、未使用のガラス製品を磨いて店頭に並べ、

ガラスの切り落として余った端材や、修理で出た割れたガラスを

ステンドグラスのパーツとして組み合わせて、古い家具のリメイクに使う。

今、身の回りにあるものを、創意工夫と、ガラス屋の技術を組み合わせて

クリエイティブな商品に生まれ変わらせる。

そういうものづくりで、持続可能でありながら、なるべくゴミを出さずに、

環境負荷を減らしながら、ここにしかない魅力あるものを、創り出し循環させていくような

循環型の経済を少しでも担える、小さな商いを目指しています。

​伏見屋ガラス店 店主 三保谷 泰輔